王様達のピクニック

寝室

いつの間にかの事だけど
君は僕と寝室を別にした
僕の何が嫌だったかは知らないが
君は僕ともう寝てくれないんだね

そんなに時間はいらなかったよ
君が僕の横からいなくなるまでに
何処の誰かサンと仲良くなったのかは知らないが
今日からあっちの部屋で寝るから　ハイ失礼ってね

僕はまだまだ時間がいるんだよ
君なしで寝るなんてつらい
おやすみなんてとても言えないよ
言えなくなったのは、いつからかまでも忘れちまった

やさしそうな顔をして通り過ぎ
目も合わせず僕らは別の部屋
やるせない位の勇気を出して
たまには「今夜どう？」などと言ってみたい

それ程気にしないでもいいんだよね
君は迷惑そうな顔をするけど
君は気持のいい人なんだから
そうだ、そこまで考える必要もないよね

布団は毎日冷たくて寝付きが悪い
シーツはクシャクシャで、枕もクサイ
そんな時、もちろん君は逢いに来てくれない
僕はカッコつけてふて寝してやるさ

寂しがり屋の僕なのにどうしてなんだろう、
やりきれないな
君は僕の事を男と見てないんだね
今日もまた菅田将暉の話かい、やだね

思いがけないめぐりあわせでもないし
ただ、僕と寝てた時の君は
変に親切で面白い女だなと思ったし
それがいつのまにか別寝室とはお笑いだ

僕はその日が来るような気がしてなかった
もうゴメンだ、もうとてもじゃない
一緒に寝ようとどちらが言い出すか
そう、僕は君に言ってもらえると気が楽だね

今日から僕は居間で寝る事にしよう
スマホの画面でもながめていよう
SNSは相変らずの祭ばやし
オヤスミ、君はもう寝室に行きなさい

あゝ　頭の中に何ていっぱいのドラマが
皆が皆、主人公におさまっててね
もうそれも今日かぎりにしよう
オヤスミ、君の寝室の電気が　今消えた

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拓郎さん
来年ライブの一曲目に歌ってもらっても構いませんよ。